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映画を見てみんなで感想を言い合う授業 【阪大おもしろ授業レポ #4】

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「私は今回は何もしゃべらないので、みなさん自由に話してください」

 

 

「……」

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【阪大おもしろ授業レポ】とは……?

 

阪大の選りすぐりのおもしろ授業を紹介していくコーナーです!


大学の授業は大講義室で席に座って先生の話を聞くだけ、、、と思われがちですが、意外とそうでもなかったりします。

阪大には思い出に残るようなおもしろ授業がたくさん眠っています。その魅力をたっぷりとお伝えしていきます。

 

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前回の ZINEを作る編集作業がブラック企業だった件 【阪大おもしろ授業レポ #3】 に引き続き4記事目は「リテラシーD:映画で学ぶ社会の見方」をお届けします。

 

 

さあ、突然の先生の何も言いません宣言。どうなってしまったのでしょうか……お楽しみください!

 

 

 

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リテラシーD:映画で学ぶ社会の見方

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さて今回の授業はタイトルにあるとおり、映画を見て、社会課題を学ぼうという授業です。

 

 

ですが、実際に授業を受けたものとして、もう少し分かりやすく略説いたします。

 

 

ズバリ、「映画を1本見て感想を言い合う授業です」

 

 

なんと楽しい授業でしょう。映画を見て感想を言えば良いのです。

 

 

さあ、毎回こちらの記事では変わり種ばかりを紹介しているのですが、今回も授業時間に特徴がありました。

 

 

それが2コマ連続、隔週で授業を実施して2単位、というなんとも変わったスタイルです。

 

 

映画をまるまる1本見て、見た後で感想を言う、というスタイルなので、当然時間が必要です。

 

 

そこで通常90分の授業を2コマ連続させて時間を確保しよう。そして毎週やると疲れるから隔週にしよう、というプランでした。

 

 

会場は阪大のなかのとある部屋。特徴はなんといっても机が一切無いことです。

 

 

机がない代わりに可動式の椅子や座布団、マット、クッションなどが完備されています。

 

 

映画を見るときは椅子に座ってもよし、マットに寝転んでよし、というなんともフリーダムな雰囲気でした。

 

 

映画を見る授業 グランフロントでピザを食べながら映画を見る授業 【阪大おもしろ授業レポ #2】 前もあったんですが、まったく毛色が違いました

 

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授業前半戦:映画を見る

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授業の前半戦はひたすらに映画を見ます。授業の実施時間が金曜日の4・5限、ということもあって、1週間のおしまいにご褒美授業があるような気分です。

 

 

内容は日本のアニメ映画から海外のドキュメンタリー映画まで様々。

 

 

重たいテーマの映画のこともあるので、一概にすべてにいい思い出があるかというと微妙ではあります。

 

 

私がお気に入りだったのが細田守監督の『おおかみこどもの雨と雪』です。

 

 

この映画前から好きだったのですが、まさか授業で取り上げられる日がやってくるとは思いませんでした。

 

 

楽しくて笑う映画もありました。悲しくて泣けてくる映画もありました。

 

 

考えさせられる映画もありました。退屈で眠たくなる映画もありました。

 

 

そんな感じで前半のおよそ90分は映画を見て終了です。本当に見るだけです。

 

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授業後半戦:ディスカッションステージ

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後半は見た映画について話し合います。要は感想を言い合います。

 

 

担当の先生がファシリテーターになって、

 

「今日の映画はどうでしたか、まず感想を聞いてみましょうか」

 

「はい!」

 

こんな感じで、可動式の椅子を円形に並べて各自意見を言いました。

 

 

日によっては制作に関わった方をゲストとして呼んで、映画に込めた思いを聞くこともあり、充実した時間でした。

 

 

そして、驚いたのがこのディスカッションでした。

 

 

「私は今回は何もしゃべらないので、みなさん自由に話してください」

 

 

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フリーディスカッション

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確かこのスタイルのディスカッションは先ほども少し取り上げた『おおかみこどもの雨と雪』を見た後だった気がします。

 

「私は今回は何もしゃべらないので、みなさん自由に話してください」

 

 

「……」

 

受講生一同沈黙が続きます。何をしたいのか、何をさせたいのか、まったく分かりませんでした。

 

 

一応この授業のスタイルとして、必ず発言前には挙手をする、というものがあったので、誰かが挙手をして話し始めるまで、議論は始まらないのです。

 

 

感動的な有名作品とはいえ、なんでもいいから90分間ほとんど知らない人同士で話し合え、というのはなかなか無理のある話です。

 

 

先生は何をしているかというと、白い紙とペンを持ってなにやら書く準備をしているようです。

 

 

すると勇敢な誰かが手を上げてしゃべり始めました。

 

 

「私は……と思いましたが、皆さんはどうでしたか?」

 

「……」

 

しばしの沈黙のあと、また誰かが手をあげて、少しずつ議論が進むようになっていきました。

 

 

さすがは日本人です。誰かが先陣を切るとあとの人も話すようになります。

 

 

どうやら先生は発言した人の要点を紙に書いて記録して行っているようです。

 

 

あとから話す人が議論に入りやすくするためでしょう。

 

 

私も同じ日本人ですので、何人かが話をするとだんだん積極的に発言をするようになっていきました。

 

 

この授業で扱っていた作品は基本的に重たいものが多かったのですが、今回は私の大好きな細田守監督の作品です。

 

 

感想はいくらでも出てきます。

 

 

話題はとにかく何でも良い、ということだったので、物語の山場からどうでもいいようなツッコミまで含めて議論が進んでいきます。

 

 

最初はだれもしゃべっていなかったのですが、気づけば多くの人が手を上げるようになっていました。

 

 

90分フリーディスカッションとか長すぎる……と思っていたのですが、意外や意外、あっという間に過ぎ去ってしまいました。

 

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社会課題を考える

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授業で見た映画を詳しく紹介はしませんが、どれも何らかの形で社会課題について考えさせられるものが多かったです。

 

 

映画は制作者側の考えを反映する、ということがよく分かった授業でもありました。

 

 

さて、成績評価には何らかの形で試験やレポートが課されるのですが、今回の授業も例に漏れずしっかりとレポート課題がついてきました。

 

 

それが

 

「授業で扱った以外の映画を1本見て、その内容に関連する社会課題について論じなさい」

 

というもの。

 

 

私は社会課題というよりも面白半分で受けていたところですが、やはり授業です。

 

 

映画を見て、社会課題に考えたことを証明するレポートが必要なようです。

 

 

というわけでこのレポートは ポケモンの映画を見て書いた大学のレポートで超基本をマスターしよう! にて紹介しています。ぜひご覧ください!

 

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