きりえきれい

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ポケモンの映画を見て書いた大学のレポートで超基本をマスターしよう!

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レポート苦手……という方にぜひお読みいただきたい記事第二弾!

 

 

前回は 漫画『小林さんちのメイドラゴン』で書いた大学のレポートで基本をマスターしよう  を姉妹サイトにてご紹介しました。

 

 

レポートが苦手、という方でも分かりやすく、実際に書いて提出したレポートで具体例を示しながら解説していきます。

 

 

今回は、ポケモンの映画でレポートを書いてみた、です。

 

 

ちなみに今回ご紹介するレポートのジャンルとしては、参考文献なしの感想型です。

 

 

わりかし簡単に書けるジャンルではありますが、文字数が多いと苦労することもあるかと思います。

 

 

親しみやすい内容でコツなどもお伝えしていきますので、どうぞお楽しみください。

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ことの始まり

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さて、今回のレポートですが、以前ご紹介した授業、 映画を見てみんなで感想を言い合う授業 【阪大おもしろ授業レポ #4】 の課題で出されたレポートとなっています。

 

 

学生を評価するためにはどのような形であれ、試験やレポートの提出が必要なようです。

 

 

そこでこのレポートで私が書いたものを例にあげながら、解説していこう、とだいたいこのような算段です。

 

 

例によって、今回もレポートの指示文を示しておきます。

 

好きな映画を1本見た上で、そのあらすじをまとめる(授業で取り上げた映画を除く)

 

・その映画が現代社会の問題をどのように反映しているかを考察する

 

・文字数は2000~3000字

 

最新の映画でも過去の映画でもよい

 

おおむねこのような内容でした。授業も授業ですので、そう堅苦しいレポートというわけではなさそうです。

 

 

授業の感想も含めつつ、それなりに自分の意見をまとめておけば難なく突破できそうです。

 

 

それでは細かいことはさておき、早速実際に私が提出したレポートをお読みください。

 

 

あとで解説を入れる部分は色をつけています。

 

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映画で学ぶ社会の見方 課題レポート

 私が見た映画は『ミュウツーの逆襲EVOLUTION』である。この作品はポケモンのアニメ映画である。ポケモンの映画をレポートに取り上げることついて、私自身もどうかと思っていたが、かなり深いテーマがあるように感じたので、取り上げることにした。

 この作品のコンセプトを一言で表すとすれば、コピーVS本物、という表現が最もよく当てはまる。映画のタイトルにもなっているミュウツーは、ミュウという別のポケモンの遺伝子を操作して人工的に作られたポケモンである。その誕生過程は、最強のポケモンを作りたい、という人間のエゴであった。自分の存在意義がわからないミュウツーは、ただただあたりを破壊し、自分の力を見せつけようとしていた。ミュウツーは自分が最強のポケモンであり、人間をも支配する、ということを示すため、腕自慢のポケモントレーナーを集めた。そして、ミュウツーが率いるコピー(クローン)ポケモンがトレーナーたちのポケモンを倒した。その後、舞台はコピーポケモンとオリジナルのポケモンの戦場と化した。ただただお互いが自分の存在意義を示すためだけにぶつかり合い、疲弊した。文字通りあたりは地獄絵図のように、見るに堪えない情景が広がった。最終的にはミュウツーやミュウツーが率いるコピーポケモンたちが自分たちの存在意義を確認し、お互いに認め合った。そして、悲惨な記憶を植え付けてはいけないと考えたミュウツーは、関わった人やポケモンの記憶をすべて消し、時間を戻し、何もなかったことにして幕を閉じる。

 私がこの映画を見て思いついた問いは、AIとの共存、そして人類の負の記憶に対する考え方である。ここからはこれらの二つの問いについて考察する。

 まずはAIとの共存の問題についてである。映画の中では本物のポケモンとコピーポケモンがぶつかり合う、という描写が非常に印象的であった。コピーポケモンであるミュウツーは、望んで作られたわけでもないのに、なぜ人間に支配されているか、ということに疑問を抱いていた。これは現代の技術にも当てはまることではないだろうか。今日、AIの研究が進んでいる。そしてAIが人間をはるかに超える知識や感性を持つ時代もすぐそこまで来ている。そのとき、私たち人間はそんなAIと共存することができるのだろうか。作中のミュウツーと同様、AI自身も望まれて作られた存在ではない。AIが発達し、自ら意思を持つようになれば、当然私たち人間に反逆することもありうる。そして、私たちはAIに支配されないのだろうか。あるいは、お互いを認め合って、共存することができるのだろうか。

 このAIについて議論するときに、この映画で注目すべき点がもう一つある。この映画は1998年に公開された『ミュウツーの逆襲』のリメイク版である。今から20年前にコピーの問題を取り上げた作品を作っていたことは驚きである。私が小さかった頃にDVDで原作を見たが、その時はコピーやAIについて考えたこともなかった。技術が発達してAIの存在が身近になってきている今こそ、この映画について考えるべきである。その意味で、原作の公開から20年たった今年、コピーをテーマとした作品を公開したことも評価点であると考える。

 次に人類の負の記憶に対する考え方について考察する。内容説明でも触れたが、この作品は最後にミュウツーが関わった人やポケモンの記憶をすべて消し、幕を閉じる。このシーンについて、私は疑問を抱く。コピーと本物とどちらが強いかを主張しあい、お互いを傷つけあい、疲弊する。これは紛れもなく負の記憶といえるが、関わった人やポケモンからこの記憶を消してしまって良かったのだろうか。悲惨な記憶を消してしまったら、再びコピーと本物との争いが起きてしまうのではないだろうか。

 同じことは現代社会にも当てはまるのではないかと考える。代表的な例が戦争である。国同士でどちらが強いかを示すために、意味も無くお互いを傷つけあったのが戦争であった。もし映画のようにすべての人が戦争の記憶を失ってしまったら、どうなるだろうか。再び戦争が勃発しても不思議ではない。そんな人類の負の記憶を忘れるようなことがあってはならないのである。しかし、現代の社会では戦争の経験者は少なくなってきている。負の歴史を語る人が少なくなり、負の歴史を聞く人も少なくってきているのである。やり方は違えども、この映画のようにすべての人が過去の悲惨な歴史を忘れてはならないと考える。この映画が原作の公開から20年を経てリメイクされた意味を考えれば、私たちが悲惨な出来事を忘れている、ということを訴えかけているようにも感じられた。

 小さい頃に原作をDVDで見たときには、今回述べたことは全く感じなかった。しかし、アニメ映画であっても現代社会に訴えかけるものがあるのではないか、と考えながら見ると、新たな発見があり奥深さを感じることもできた。映画は社会を動かしうる文化作品ということを意識して今後も関わっていきたい。

 

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はじめに

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さて、レポートに解説を入れる前に簡単に前提をお伝えします。

 

 

レポート内で取上げている『ミュウツーの逆襲EVOLUTION』は1998年に公開された『ミュウツーの逆襲』のリメイク版です。

 

 

有名な映画なので、ポケモン大好きだった、という人は知っている方が多いかと思います。

 

 

前回も漫画を使ってレポートを書いた私ですが、ポケモンの映画でレポートを書くのはどうかと正直思いました。

 

 

さかのぼること、去年の7月、ちょうどこの映画『ミュウツーの逆襲EVOLUTION』が公開されました。

 

 

今でこそほとんど触れないものの、昔はポケモンが大好きだったこともあり、少し気になっていました。

 

 

すると友人から映画見に行かないか、と誘われなんとなく見に行くことになったのです。

 

 

ちょうどそのころ、この授業のレポートで見る映画をどうしようか、と考えていたところでした。

 

 

内容面でも触れていますが、この映画のポイントはコピーのポケモンです。

 

 

案外このテーマなら現代社会に関連づけられるのではないか映画好きな先生でも、ポケモンはあまり見ていなくて知らない故に良い評価がとれるのではないか、そんな理由でポケモンの映画をレポートの題材にすることを決めたのでした。

 

 

 

おもしろ授業盛りだくさん! ぜひご覧ください! 

 

レポートのレビュー

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今回のレポートは名付けるのであれば感想型です。

 

 

そこまで参考文献は重視されませんし、自分の思うことを並べておけばとりあえず完成します。

 

 

以前お伝えしたようなレポートのテンプレをそのまま当てはめていけばもれなく形になるので、レポートの第一歩と思って読んでください。

 

 

今回のレポートの構造はおおむね以下のようになっています。

 

・導入

・あらすじ説明

・問題提起(2つ)

・1つめの問いの議論(具体→やや抽象)

・2つめの問いの議論(具体→やや抽象)

・まとめ

 

ここからの解説でも、この構造を意識しながら読んでください。

 

 

 

勉強が続かない方……立って勉強、という選択肢はどうでしょうか?

私が見た映画は『ミュウツーの逆襲EVOLUTION』である。

 

レポートの最初の一文はこのレポートで何をするかを示す文章です。その意味では今回はやや説明不足かもしれません。

 

 

今の私が書くなら「『ミュウツーの逆襲EVOLUTION』から現代社会の問題を考察する」とします。

 

 

ともあれ、レポートの指示が好きな映画を1本見た上で、「そのあらすじをまとめ」て「その映画が現代社会の問題をどのように反映しているかを考察する」ということなので、ここはテンプレ的に

 

・○○という映画を見ました

 

・このレポートではこの映画にからめて現代社会について考察します

 

ということを伝えればそれでよいのです。

 

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この作品のコンセプトを一言で表すとすれば、コピーVS本物、という表現が最もよく当てはまる。

 

レポートの指示に自分が見た映画のあらすじを簡単に示せ、と書いているので、あらすじを示していきます。

 

 

何度かお伝えしていますが、最初の一文はこのレポートやこの段落で何をしたいのかをピンポイントで伝える必要があります。

 

 

そのため、あらすじの要約みたいなことをまずはこの一文にすべて凝縮させればよいのです。

 

 

それが「この作品のコンセプトを一言で表すとすれば、コピーVS本物、という表現が最もよく当てはまる。」の一文に収束します。

 

 

あとはこの文章を補足的にあらすじを書いていけばその意味段落にまとまりがでてきます。

 

 

この最初の一文を書くのが難しい、という方は、先にあらすじを書いてそのあとまとめの一文を最初に付け足すと良いでしょう。

 

 

 

今回は参考文献は一切表示していませんが、正しい表記方法はご存じでしょうか? この機会に今すぐチェック!

私がこの映画を見て思いついた問いは、AIとの共存、そして人類の負の記憶に対する考え方である。ここからはこれらの二つの問いについて考察する。

 

例によって意味段落の最初に「私がここからレポートでどんなことを考察するか」を述べていきます。

 

 

今回は「AIとの共存」と「負の記憶に対する考え方」です。

 

 

テクニック的な話になりますが、「現代社会について論じるタイプ」のレポートの場合、自分が感じたものにこじつければそれでよいのです。

 

 

具体例をあげやすいものを選ぶとなお良いでしょう。

 

 

いかに自分が書きやすいものを選ぶか、これがレポートを早く仕上げる上でのポイントになります。

 

 

段落の最後に「ここからはこれらの二つの問いについて考察する。」とあります。

 

 

この文章を書くことによって、読み手(先生)にここから先は指示したとおり、現代社会の問題について二つの問題から考察するんだな、と伝えることができます。

 

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まずはAIとの共存の問題についてである。

 

二つについて考察します、といったら当然そのあとにはその二つが続く必要があります。

 

 

そのときには一つ目は、二つ目は、と続けても良いですし、まずは、次に、というように続けても問題ありません。

 

 

「まずは」と続けたら、その次には自動的に先ほど上げた問いである「AIとの共存」という言葉が入ります。

 

 

この書き出しのあとはそのままAIの共存とやらについて書いていけば良いのです。

 

という描写が非常に印象的であった。

 

今回のレポートの指示が、「映画の内容に触れながら」ということなので、まずはなぜその問いを映画から感じ取ったのか、を示します。

 

 

映画のシーンを具体的に書き出し、「……という描写が非常に印象的であった。」でまとめることで、なぜ映画からこの問いを立てたのかを読み手に伝えます。

 

 

具体的な内容のあとには抽象的な内容が来るのが鉄則です。

 

 

抽象的、というわけではないかもしれませんが、ポケモンの映画の具体例を示したあとに実際の社会問題というやや抽象的な議論につなげます。

 

 

 

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これは現代の技術にも当てはまることではないだろうか。

 

ここからやや抽象的な議論に入ります。

 

 

レポートで話題を膨らますためには、「具体」→「抽象」あるいは「抽象」→「具体」という流れを入れましょう。

 

 

今回は、具体(ポケモンの映画の中の話)→抽象?(現代社会)という流れを使っています。

 

 

映画の中の話題に関連させながら現代の社会ではAIとの共存がどのようになっていくかを考えていきます。

 

次に人類の負の記憶に対する考え方について考察する。

 

ここからが「AIとの共存」と「負の記憶に対する考え方」の二つを考察する、と宣言した中の二つ目です。

 

 

ここから二つ目が始まりますよ、と読み手に伝えるために「次に」という書き出しで始めます。

 

 

このような議論の内容が二つの場合は「まず」「次に」で続けても問題ありませんが、三つ以上にわたる場合は「一つ目は」「二つ目は」……というように続けていった方がわかりやすくなります。

 

 

 

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この作品は最後にミュウツーが関わった人やポケモンの記憶をすべて消し、幕を閉じる。

 

先ほど同様、映画の中でどのようなシーンから問いを感じ取ったか、具体的な内容が書かれます。

 

 

先ほどレポートのコツは具体→抽象と説明しましたので、ここからの展開はもう予想がつきますよね。

 

 

どうせ「現代社会にも当てはまりますよね」とかの書き出しで抽象的な内容に広げていくんですよ。

 

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同じことは現代社会にも当てはまるのではないかと考える。

 

予想が当たった方、おめでとうございます。その通りです。

 

 

わざわざ「現代社会にも当てはまる」と宣言してから書き始めます。

 

 

こう見ると、意外とレポートの構造ってシンプルで繰り返しが多いことをご理解いただけるでしょうか。

 

 

今回紹介しているのが、感想型のレポートなので、この構造に当てはめてそれっぽい議論を展開していれば1時間もかからないうちに書き終わります。

 

小さい頃に原作をDVDで見たときには、

 

最後にまとめです。まとめではその名前の通り、今まで書いたことをおさらいできるような文面を考えます。

 

 

今回のような感想を述べるタイプのレポートであれば、授業を通じてどう感じたか、みたいなことを入れ込んでも大丈夫です。

 

 

ここがまとめだよ、と分かるような書き方であれば特別工夫をする必要はありません。

 

 

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自分の思いとレポートの要求を上手にこじつけること

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今回はポケモンの映画を見て書いたレポートを紹介しました。

 

 

以前は漫画『小林さんちのメイドラゴン』で書いたレポートを紹介しましたが、アニメや漫画でレポートが書けてしまうことに驚いた方も多いのではないでしょうか。

 

 

レポートのポイントはレポートの要求にいかにこじつけるかにあると考えています。

 

 

今回はポケモンの映画の内容を現代社会の問題にこじつけて議論しました。

 

 

なるべく議論が膨らみそうな問いを立てて、それにこじつける、このプロセスを意識すれば、基本的にどんなレポートでもかけるようになります。

 

 

レポートのテンプレが分かってしまえばあとは作業のように書くことができるので、構造を意識して書く癖をつけてみましょう。

 

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